歯科衛生士からのアドバイス。豊中の歯医者 庄内 しまだ歯科クリニック

阪急庄内駅【しまだ歯科クリニック】豊中でみんなに優しい歯医者
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しまだ歯科 衛生士からのアドバイス
口内炎ができる仕組み
口内炎には大きく分けて2種類あり
お口の中の粘膜が赤い炎症や、白濁、ひび割れなどを起こし、上皮が破壊されていない状態の『単純性口内炎』と外傷、薬剤、細菌など様々な原因で潰瘍が形成された状態の『潰瘍性口内炎』です。

どのような原因でも炎症の程度が小さければ単純性口内炎となります。
例えば、間違って唇を咬んで傷つけた時に必ず口内炎ができるかと言うと、そうではありません。
治す力の方が強いと痛くありませんが、傷のことを忘れて繰り返し咬んでしまうと傷を治すことができません。
そんな時に、生体がどのようにしたら傷が治るだろうと悩んだ挙句、アフタ(表面が白く、周囲は帯状に赤くなっている潰瘍)を形成します。
アフタは痛いですが、痛いと咬まないように注意するようになるので、生体に咬まないように注意を促す口内炎は、傷を治癒に導く一つの表現となっています。

当院では口内炎にお薬を塗ったり、お薬を処方したりすることもできますので、お困りの方はお声がけ下さい。
栄養バランスと歯の関係
残っている歯の数が少ないと噛む力が低下しているので摂れる食品の数が減少し、それに伴い食事のバランスが悪くなりエネルギーやタンパク質の摂取量が低下する可能性があります。

栄養とお口の疾患に関する研究で、歯の数が少ないグループは米類や菓子類の摂取量が多く肉や野菜の摂取量が少なく、結果として炭水化物が多くエネルギーとビタミンA、ビタミンCの摂取量が少なかったと報告されています。この結果は心疾患リスクを増大させたり、身体機能障害に陥りやすい状態にあるとされています。

また、単一食品を摂取すると身体機能障害を引き起こしやすいとされ、お口の機能を維持、向上させることで多様な食品摂取につながり身体機能に良い影響を与えることに貢献することができます。

今ある歯を守るためにも定期的な歯科検査とお口のケアを受けるとともに、お口に合った義歯を作ったりすることもバランスのとれた食事をする上で大切になります。
妊娠中の食事について
妊娠中はお口の中でも様々な変化が起こります。近年では、お口の中の細菌が低体重児や、早産の原因になることも分かってきています。また、妊娠時期に応じて、主食、主菜、副菜、果物や牛乳・乳製品をバランスよく摂取することも、お母さんの健康と赤ちゃんの健やかな発育のためにとても大切なことです。

バランスの良い食事の目安は、1日2回以上、主食、主菜、副菜の揃った食事を摂ることです。
20代後半の女性の1日の目安量は「主食:ご飯中盛り2杯、スパゲティー1皿」、「副菜:具沢山の味噌汁1杯、ほうれん草のお浸し1つ、野菜炒め1皿」、「主菜:焼魚1尾、納豆1パック、冷奴1個分」、「牛乳・乳製品:ヨーグルト1パック、牛乳コップ半分」、「果物:りんご半分、みかん1つです。この食品を3食で組み合わせて食べるように工夫してみるのも良いですね。妊娠中期からはおにぎりを1つプラスするなど付加量が示されています。もちろん、適度な運動と水分摂取も必要です。

また、体重増加量については、日本産婦人科学会より、妊娠前のbody mass index(BMI)に応じた体重増加の目安が提示されています。妊娠前に低体重であれば12~15kg、普通体重であれば10~13kg、肥満(1度)であれば7~10kg、肥満(2度以上)であれば5kgまでが上限となります。もともとの体格や活動量により、一人ひとり異なる目標設定が必要です。3食バランスよく食事を摂り、体重を適切に保ちましょう。また、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの疾患がある場合は、特別な配慮が必要となりますので、主治医や管理栄養士にご相談いただくことをおすすめします。
バランスの良い食事を摂るためには、お口の健康を守ることも大切です。

妊娠中の口腔ケア指導も歯科医院で行っていますので、ぜひご来院下さい。
子どものいびきについて
子どものいびきは、軽度なものから睡眠中に10秒ほど呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸をともなう重度なものまで様々です。
いびきをかいている子供の頻度は30%程度で、そのうち大きないびきは15%程度と、比較的多くの子どもに認められます。また、幼少期よりも小学校低学年が最も頻度が高いです。
そして、いびきをかいている子どもの1割程度に睡眠時に無呼吸が認められており、睡眠時無呼吸が疑われると言えます。


また、現在口呼吸が注目されています。
口呼吸はいびきと関連が深く、口呼吸をしている60%はいびきをかいており、そのうち40%は大きないびきです。
ですので、子どもに口呼吸が認められる場合にもいびきの有無、さらにいびきがある場合は無呼吸の有無も詳しく確認しておく必要があります。
睡眠時無呼吸が疑われる場合、その影響で成長ホルモンの分泌異常による、痩せを伴った低身長や、夜間の頻尿、口呼吸による顎や顔の形の異常や、歯並びが悪くなってしまうなど、小児の発育に様々な影響を及ぼします。

専門機関に紹介することもありますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
歯周病と睡眠の関係
睡眠障害が起こると免疫機能の低下による糖尿病などの合併症や顎変形症などにより歯周病のリスクは高まります。

睡眠時間や質の低下は糖代謝異常やインスリン抵抗性の低下、糖尿病発症のリスクが30〜50%増加や自律神経の低下と関連するとあります。
そして、睡眠、覚醒のリズムは自律神経系、内分泌ホルモン系、免疫や代謝系などと同様、体内時計によって1日のリズムに調節されていて、このリズムの悪化は糖尿病のリスクを上げ体重増加と肥満による閉塞性睡眠時無呼吸のリスクをさらに上げることになります。免疫系の異常は歯周病悪化に直結します。
糖尿病は血糖値の上昇にともない免疫異常を引き起こしますし、睡眠呼吸障害の増悪は歯周病の悪化につながるとの報告もあります。

睡眠呼吸障害から引き起こされる二次的障害の一つに膠原病があり、その治療にはステロイドや免疫抑制剤が使われますが、必要な免疫も抑制される傾向があるため、細菌に対する抵抗性が落ちることになります。
また睡眠障害の患者には歯ぎしり、食いしばりも発症して、それらから引き起こされる歯根膜の拡大や歯槽骨の吸収などが歯周病の悪化につながるのです。
適切な睡眠時間や質を保つことが歯周病の予防や改善に深く関係しているのです。
代用甘味料のむし歯リスクについて
一部の糖質系甘味料はむし歯のリスクを減らすと考えられますが、非糖質系甘味料は長期的に摂りすぎるとさまざまな病気のリスクになるため、量には注意が必要です。
近年、生活習慣病予防や消費者の健康志向により「カロリーオフ」「カロリーゼロ」の表示があるカロリー低減製品の需要が高く、代用甘味料の消費量は増加傾向にあります。代用甘味料のなかには、"糖質系甘味料”ど”非糖質系甘味料”があります。

糖質系甘味料の一種の糖アルコールであるキシリトールは、むし歯菌の増殖を抑制するため、むし歯予防を目的にガムなどお菓子類に一般的に広く利用されています。通常の砂糖は発酵性があるため、むし歯の原因となる細菌の栄養源となりますが、キシリトールは非発酵性のため、むし歯発生リスクを減らすことがわかっています。しかし、キシリトールを一度に大量に摂取すると下痢の副作用があるため、量には注意が必要です。

また、非糖質系甘味料として、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、ネオテーム、アドバンテームなどがあります。少量で甘味が付与されることから、低カロリー甘味料として汎用されています。これらも非発酵性のためむし歯の原因にはなりにくいと考えられます。しかし、WHO(世界保健機関)による非糖質系甘味料のガイドラインによると、長期的に摂取することにより2型糖尿病や心血管疾患、死亡率の増加などの悪影響が示唆されるため、体重管理や糖尿病リスク低減のための非糖質系甘味料の使用は推奨されていません。

以上のことから、代用甘味料のなかでもキシリトールのようにリスクを軽減するものと、非糖質系甘味料のように過剰摂取が疾病リスクを高めるものとがあるようです。いずれにしても過剰摂取は控え、料理に少量使用するなど、必要な時に賢く使用するのがよいでしょう。
子どもの歯ぎしりについて
ときどき保護者から、「子どもが歯ぎしりがひどくて心配している」と言う声を聞きます。
結論から言うと、歯の噛む面が著しくすり減ったり、顎や歯の疼痛をともなっていなければ子どもの歯ぎしりは経過観察で問題はありません。

子どもは10〜20数パーセントが睡眠中に歯ぎしりをすることが明らかになっていますが、未就学児から就学児にかけて発生率が増加して、それ以降は成長とともに減少していきます。

また、子どもの歯ぎしりの原因は明らかになっていません。歯ぎしりをする子どもとそうでない子どもをくらべると、遺伝的要因や睡眠の質が悪くいびきをかく頻度が高いこと、ストレスや不安や緊張を感じることが多く、さらに夜更かしやゲームへの長時間の暴露といった生活習慣に違いがあることが複数の研究で報告されています。

これらの因子が原因であるという科学的なエビデンスはありませんが、子どもの歯ぎしりにはさまざまな原因が背景にあるのかもしれません。なので、ストレスや不安の軽減、規則正しい生活習慣がそのような要素を持つ子どもの歯ぎしりを軽減することにつながるかもしれません。
指吸い
赤ちゃんの指吸いは、個人差はありますが生後2~4ヶ月頃からみられることが多いとされます。指吸いは成長の過程で現れる生理的な行為で、3歳ごろまでは無理にやめさせる必要はないと考えられています。しかし、4歳を過ぎても続くようであれば、なんらかの対策を考えてもいいかもしれません。

なぜなら、指吸いが長く続くと、噛み合わせが悪くなったり、上の歯が前に押し出されるいわゆる「出っ歯」になったりと、歯並びへ影響が出てしまうからです。
歯並びが悪くなると、食べ物を前歯でうまく噛めなくなってしまい咀嚼が難しくなることや、滑舌が悪くなったり、口をポカンとあけたまま口呼吸をすることに繋がったりします。 指吸いが癖になっているなと感じた場合は、手を握ったり、さすってみたり、手や指を使った遊びをしてみるなども試してみてください。
スキンシップを増やしたり指先を使った遊びがあることを教えてあげると、指を吸う癖がなくなるかもしれません。
また、指吸い対策のできる絵本や、専用のマニキュアなども市販で販売されているので試してみるのも良いかもしれません。
インプラントについて
みなさん、インプラントは無敵の歯だと思っていませんか?
たしかにインプラントは虫歯にはならないので、その点では無敵と言えるでしょう。
しかし、歯周病には無敵ではありません。歯周病になると進行が早く、そのままメンテナンスをせずに放置しておくと、せっかく埋入したインプラントを抜去しなくてはいけなくなります。


そして、インプラントにはいろいろなメーカーがあり種類もあるので埋入してもらった医院でメンテナンスをしてもらうのがベストです。

また、患者さん自身も自分がどのメーカーのインプラントを打ってもらったかを知っておくことは重要です。
閉院や通えないほど遠くに引っ越しするなど、思わぬことで他院への通院を余儀なくされることもあります。そのような場合にも慌てなくて良いように、自分のインプラントやお口の中について知っておくことが大切です。

癒合歯ってなに
乳歯の「癒合歯」のうち、とくに下の前歯と上の前歯の癒合型では、その後に生えてくる永久歯(後続永久歯)の側切歯と言われる前歯がないこと(先天欠如)があります。
このように乳歯の癒合歯の症例では、後続永久歯の1歯先天性欠如が49.4%みられ、後継永久歯の先天性欠如がないのが49.4%、後続永久歯が癒合歯である場合が1.2%と言われます。

癒合歯では、結合した歯の境界線に溝が生じます。そのため、この溝からむし歯になりやすいので、仕上げ磨きの時に気を付けて歯磨きをする必要があります。
永久歯との交換の際、癒合している歯の根っこの幅が太いことから、自然に抜けるのが困難となる場合が多く、後継永久歯の萌出を障害することがあります。さらに、後継永久歯の先天欠如の頻度も高いため、将来歯並びや審美的な問題が生じる可能性があります。そのため歯科医院での管理を勧めます。
歯の外傷の対処方法
急な子どもさんのお口の外傷があった場合、怪我をしたお子さんはもちろんのこと、保護者の方もびっくりしてどう対処したら良いか咄嗟に判断できなくなることもありますよね。
しかし、歯、特に永久歯が完全脱臼(歯が抜けてしまう)した場合には素早く適切な対応をするのとしないのとでは、歯を最植の予後を大きく決定させることになりかねません。

抜けた歯が砂やホコリが付いているとしても歯の根の部分を水洗したり触ったりしないで下さい。消毒液なども使用してはいけません。
冷たい牛乳(ロングライフミルクや低脂肪乳を除く)もしくは生理食塩水に浸けて歯科医院にただちに受診して下さい。
しかし、お口に外傷があっても原因となった事故により皮下血腫や鼻出血など頭部や顎顔面などの外傷や全身状態への影響が疑われるときは歯科より医科に緊急受診してもらう場合もあります。

緊急時に冷静に対処するのは難しいことですが、知識が少しあることでもしもの備えになります。気になることがあれば気軽にご相談下さい。
舌苔
舌にも汚れが付着します。みなさんは舌のお掃除もしていますか?
舌の表面に付着した白く見えるものを舌苔(ぜったい)と言います。舌苔は、剥離した細胞や角化物、食物残渣、細菌、唾液成分、色素などが舌の乳頭と呼ばれる間に溜まったものです。

マスクをすることで、舌苔が付着しやすくなるということが報告されています。マスクをすると口の動きが制限され、口を動かす機会が減ります。これにより、唾液分泌の減少が起こる可能性があります。さらに、水分をとる回数が減る、呼吸が浅くなり口呼吸になるなど、お口の中が乾燥しやすく自浄作用が低下すると考えられます。そのため、マスクの着用を長時間続けると、歯垢や舌苔がお口の中に付着しやすくなり、さまざまなお口の中のトラブルの原因となります。コロナ禍における口臭の自覚には、マスクの着用時間や口の乾き、舌苔の有無が有意に関係していたと報告されています。

舌を掃除するのに活躍するのが「舌ブラシ」です。舌ブラシを使う時に気を付けもらいたいのが、力を抜いて舌をなるべく前に出し、後ろから手前にやさしく引くように動かすということです。力強く舌ブラシを動かすと舌を傷つける原因になるので力の入れ具合に工夫が必要です。気になることがあればお気軽にご相談ください。
扁平上皮癌について
扁平上皮癌とは、口や喉の内側を覆っている扁平上皮細胞から発生する癌で、口腔癌で圧倒的に最多の種類です。

口と喉の癌の主な危険因子は
・タバコの使用
・飲酒
・ヒトパピローマウイルスの感染
となっています。

ちなみに、大量のタバコの使用と大量飲酒がどちらもあると、リスクが最大となり、どちらか一つだけの場合と比べて2〜3倍発生しやすくなります。どちらもある場合は、口の癌のリスクが女性で100倍、男性で38倍高くなり、喉の癌のリスクが30倍高くなります。口や喉の癌が発生した後もタバコや飲酒を続ける人は、そうでない人と比べて癌の再発する確率は2倍以上になります。また、性別は危険因子となり、喉の癌の約4分の3が男性に発生しています。加齢もリスク上昇の因子となります。
他にも、欠けた歯や詰め物、虫歯、合わない歯科補綴物(義歯など)の尖った縁によって繰り返し刺激を受けることなどがあります。

口の癌は通常は長い期間にわたって痛みを伴いませんが、癌が増殖すると痛みが生じます。

早期に発見すると治癒の見込みが大幅に高まるため、歯科で定期的に検診してこのような粘膜異常をスクリーニングしていくことが大切になります。一般歯科の検診で異常とおもわれるものを発見した場合は口腔外科へ紹介させてもらい、より詳しい診察を受けていただきます。
歯科における食生活指導について
子どもは、お口周りの器官の成長に伴い「食べる」機能が発達し、よい食習慣と摂食機能を身につけることで、全身の健やかな成長が促されます。そしてそれらはむし歯の予防にも繋がります。

食生活指導では、「バランスのとれた規則正しい食生活」及び「1日3食(間食の質・量・時間を考える)」が基本です。

当院では、特にうむし歯予防の実践のため、含糖食品摂取の抑制、間食回数や飲み物の種類など、保護者の方への指導を管理栄養士が行っています。各家庭で生活環境も異なるので、小児本人や保護者の方から聞き取りをし、患者さんに寄り添った食生活の指導を行います。そして、お口の中は歯科医師、歯科衛生士が管理をし、管理栄養士と連携をとってお口の健康を保っています。

食べ物の種類だけでなく、間食の摂り方もむし歯に大きく影響します。歯磨きを頑張っているのにむし歯ができる、甘いものをたくさん食べているわけではないのに検診で毎回むし歯が発見されるなど、むし歯の原因が分からないことはありませんか?もしかすると食生活がむし歯のリスクを上げているかもしれません。患者さんと一緒に原因を考え、食生活の改善のお手伝いができればと思います。


気になることがありましたら、お気軽にお声掛けください。
唾液の効果
唾液には抗菌、免疫作用や緩衝作用、潤滑作用などの有効成分があります。
免疫グロブリンの一種であるIgAはお口の中の粘膜の表面にあり、外から入ってくる細菌やウィルスを攻撃してくれる口の門番のような役割を果たしてくれます。

では、このような唾液の質を改善・向上させてくれる飲食物はあるのでしょうか。
残念ながら、現時点では唾液の質を確実に高めるものはないとのことです。

ですが、この大事な唾液の分泌量を保つために出来ることはあります。水分摂取が重要になるので、健康な方は飲水として1日に約1リットルを補充することがすすめられています。
また、免疫力を高めるためにバランスの良い食事を摂り、栄養状態をより良く保つよう心がけましょう。
歯磨きアイテムの選択
毎日歯磨きをしますが、使用する歯ブラシや歯磨き粉、補助用具などのアイテムを選ぶ時、何を使用したら良いか悩むことはありませんか?

なんとなく使っているけどあまり効果が分からない、周りの人からすすめられて使っているけど自分に合っているか不安など、歯磨きアイテムについて悩んでいる方は多いと思います。

同じような形をした歯ブラシでも、毛の硬さや毛先の形状、大きさなど異なる物がたくさんあります。また、補助用具も歯間ブラシやデンタルフロスなど用途が異なるアイテムもあります。その中から自分に合うアイテムをみつけようと思うと、試しに使ってみて、その効果を確かめることが大切です。

そのきっかけとして、歯科医院の定期検診でお口の中の状態を診てもらい、どのようなアイテムを使用すると改善がみられるかも診ることができます。
アイテムを変えたり、使用しているアイテムにプラスして何かを使うだけで、むし歯や歯周病のリスクを下げることもできます。
その他にも歯磨き粉や洗口剤、子ども用のフッ素などもありますので、その中からより効果が発揮できる物を選んでオススメします。

当院では歯科医院にしか置いていないアイテムもありますので、衛生士がお口の状態や悩みに合ったアイテムをみつけ、使い方なども説明します。朝起きた時のねばつきが気になる、歯磨きの時に歯茎から出血する、歯間ブラシのサイズが合ってない気がするなど、気になることがあればお気軽にご相談下さい。
顎関節症について
顎関節症は虫歯や歯周病に並ぶ第3の歯科疾患といわれるほどポピュラーです。では、どうやって発症するのでしょうか?

顎関節症の原因となるいくつかの要因が重なり、その人の持つ耐久力を超えた場合に発症すると考えられています。この要因は日常生活の中にたくさん存在しています。

生まれ持った顎の関節の筋肉の弱さや噛み合わせの悪さ、精神的ストレスや緊張、転倒や事故、そして日常生活の癖や習慣があります。また、TCH(歯列接触癖)と言って、安静時に上下の歯を接触させる癖が症状を悪化させるリスク因子となっています。

症状としては、顎関節雑音(顎を動かすと音がする)、顎関節痛・咀嚼筋痛(口の開け閉めや、噛みしめると痛む)、開口障害(口が開かない)があります。顎関節症は生活習慣病としての一面もあるため、日常生活指導や悪習癖の是正、運動療法、マウスピースに筋マッサージの基本治療で顎関節症患者の多くは症状が改善されます。

もし、顎関節で不安な事がある場合は気軽にご相談ください。
生まれてくる赤ちゃんの歯を丈夫にするために、
妊娠中にできること
歯のたまごは、お母さんのお腹の中にいる時から作られています。そのため、妊娠中でも赤ちゃんの歯を丈夫にするためにできることがあります。

歯の栄養には、カルシウムだけでなく、タンパク質、リン、ビタミンA・C・Dの栄養素を含む食品をバランスよく摂ることが大切です。カルシウムの多く含まれる食品にはひじき、チーズ、しらすぼしなどがあります。リンにはお米、牛肉、豚肉、卵などがあります。これらは、歯の石灰化(成熟して固くなること)のための材料になります。

タンパク質は歯の基礎になり、あじ、卵、牛乳、豆腐などがあります。
ビタミンAは歯の表面のエナメル質の土台となり、豚、レバー、ほうれん草、にんじんなどがあります。
ビタミンCはエナメル質のもう一層下の象牙質の土台となり、ほうれん草、みかん、さつまいもなどがあります。
ビタミンDはカルシウムの代謝や石灰化の調節役となり、バター、卵黄、牛乳などがあります。

また、妊娠中に必要なカルシウムの1日の所要量は1gとされています。牛乳だと1日400~600mLが目安といわれています。

これだけが影響するわけではありませんが、食品選びの参考にしてみて下さい。
-- 更年期に起こりやすいお口の症状 --
女性ホルモンの低下はお口の中にもさまざまな症状を引き起こします。
中でも口腔乾燥症、舌痛症、味覚障害などが多く認められています。


  • 口腔乾燥症

    症状の特徴は、口の中の乾燥感、嚥下や会話が困難に感じるなどがあり、唾液の低下により虫歯が多発したり、歯周病などが増悪したりすることがあります。

    治療としては、唾液腺をマッサージするセルフケアや規則正しい生活をすること、口腔保湿剤の使用などがあります。
  • 舌痛症

    症状の特徴は、舌の先や口の粘膜などといった広範囲に、ヒリヒリ感や火傷した時のような熱感などがあります。この症状はよく女性にみられます。口腔乾燥や口腔カンジダ症、口腔粘膜疾患などの局所因子、亜鉛やビタミンBなどの栄養不足、薬物の副作用などがニ次性の舌痛症で、いかなる歯科的あるいは医科的原因もないものは一次性のものとされています。

    治療は、女性ホルモンの低下に伴う舌痛症は漢方薬や抗不安薬などが医科で処方され、心理的な要因がある場合は心理療法などを行うことがあります。


  • 味覚障害

    症状の特徴は、食事の味が分からない、砂を噛んでいるような感じ、口の中に何もないのに常に苦味や渋味を感じるなどの自発性異常味覚を訴えるものがあります。 味覚の専門外来の受診者は、50代60代の女性が多くなっています。

    原因は様々で、薬剤性、亜鉛欠乏性、末梢神経障害や中枢神経障害、全身疾患にともなうものや放射線治療にともなうもの、心因性などがあります。

    治療としては、専門外来で味覚検査を受け、その結果から食事の指導や亜鉛剤の処方、漢方薬の処方などがあります。


このような加齢にともなうお口の中の変化や症状も、普段から定期的にお口のケアを行うことにより現状を知り正しい治療を受けることにより不安を解消できます。
-- 口内炎ができやすい方への食事のアドバイス --
口内炎にはビタミンの摂取が大切です。
調理方法を工夫して効率よく摂取することで改善することもできるんです。
口内炎は局所的原因による、もしくは原因不明な原発性口内炎(アフ夕性、カタル性)と、全身性疾患などが原因となる症候性口内炎があります。
今回は原発性口内炎のうち、食事や栄養面と関連の深いアフタ性口内炎について説明していきます。

アフタ性口内炎はストレスや睡眠不足、偏食などが原因で起こります。
また、ビタミンB2やビタミンB6の欠乏も口内炎を引き起こすので、これらの不足には注意が必要です。ビタミンB2はレバーや魚、卵、乳製品などの動物性食品やきのこ、納豆に多く含まれています。ビタミンB6は、鶏のささみや魚などの動物性食品、くるみなどの種実類や野菜などの植物性食品に多く含まれています。
これらのビタミンは水に溶け出しやすいため、煮汁ごと食べられる料理であるとビタミンを多く摂取することができます。
また、手軽にビタミンを補給する方法として、サプリメントや栄養ドリンクなどがあります。サプリメント(ビタミンBミックス[ディーエイチシー]など)や、栄養ドリンク(チョコラBBライト[エーザイ]など)が安くて栄養組成に優れています。

口内炎がよくできて困っているという方は参考にしてみてから下さい。もちろん食事だけではなく、お口の中を清潔に保つことも口内炎の予防になるので、定期的なクリーニングも大切です。
-- 唾液について --
今回は唾液について詳しくお話していきます。
唾液には様々な作用があります。


  • 抗菌・免疫作用

    抗菌作用を持つ成分が含まれており、細菌の増殖を抑制し細菌が体内に侵入することを防ぎます。
  • 緩衝作用

    酸やアルカリ性を中性に近づけようとする働きがあります。
  • 歯の再石灰化作用

    唾液の中のリンやカルシウムが、歯の表面のエナメル質に戻ることを「再石灰化」と言います。
  • 粘膜保護、潤滑作用

    粘膜や歯の表面を覆い、細菌やウイルスの侵入を防ぎます。 食べ物を滑らかにして、粘り気を出して口の中の粘膜や舌が傷つかないようにしています。
  • 消化作用

    唾液に含まれるアミラーゼが、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃の消化・吸収を助けます。



唾液はたくさんの成分を含んでおり、私たちの口腔と全身を守る役割があります。
現代人は食生活の変化によって噛む回数とお食事の時間が減り、唾液の量も少なくなってきていると言われております。
加齢やストレスなどの影響により、唾液の分泌量は減少していきます。
唾液が減少すると虫歯や歯周病になりやすくなり、消化吸収などにも悪影響を及ぼしてしまう為、唾液の分泌量を増やしていくことが重要です。
よく噛んで食事をする事を意識して、こまめな水分摂取をしていきましょう。
-- 小児のシュガーコントロール --
子供をもつ保護者のみなさんにとって、虫歯にならないよう日々の歯磨きと、間食として与えるオヤツについて頭を悩ませたことはあるかと思います。
スーパーなどで売られている多くのお菓子やジュースには、遊離糖という加工調理中に加えられたものや、果汁やはちみなど自然に存在するものがたくさんあります。これらは、WHOが制限すべき糖として取り上げているものです。
それに対して遊離糖でないものもあります。それは青果や牛乳、野菜に含まれる糖です。

ここで果汁100%のジュースと果物の違いは何かと思われるかもしれませんが、それはジュースに加工されてしまうと一般的にあまり噛まない食形態になることと、他の栄養分が無くなってしまうことが挙げられます。
例えば、リンゴ果汁100%ジュースとリンゴのみを比較すると、果物のリンゴを食べる場合は咀嚼するので唾液も分泌され また他の食物繊維などの栄養素も摂ることができます。唾液が分泌されると糖が入ってきても口の中の酸性度がそれほど高くなくなり、虫歯になりにくい状態にできます。
また、口の中に残りにくいものであるというのも大切な点になります。そして、一日何回間食するかの頻度も重要です。

このことを踏まえ、小児の間食は遊離糖を含めたお口の中に残りやすい食品は虫歯の危険性が高く、間食は2回までにすべきで、特に3歳までは遊離糖の摂取は注意した方が良いでしょう。

気になる点などありましたら、気軽にスタッフにお伝え下さい。
-- 口呼吸について --
口呼吸、聞いたことはあると思いますが、どのような影響があるのか把握している方は少ないと思います。
また、自分は口呼吸ではないという方がほとんどではないでしょうか。
しかし、寝ている時は意識がなくなり、寝具でお口周りが圧迫されて口が開いてしまうので、無意識に口呼吸になっていることがあります。口呼吸は、お口の中だけではなく、全身の健康状態に悪影響を及ぼすということも分かっています。口呼吸をしている自覚のある方もない方も、少しでも興味を持って読んでもらえると嬉しいです。

まず、口呼吸をしているかどうかは本人が気付きにくいのが事実です。
周囲から教えてもらい気付く方、就寝時のマウステープが朝起きて外れていたことで気付く方、きっかけは様々だと思います。まずは、自分が口呼吸をしていることに気付き、自覚することが大切です。
そして、口呼吸になる理由もいくつかあり、お鼻の調子が悪い方など、解決策にも種類があります。自分にあったアプローチをして口呼吸を改善してもらいたいなと思います。

初めにお伝えしたように、就寝時には無意識に口呼吸になることがあります。そもそも寝ている時は唾液の量が少なくなり、嚥下も見られなくなります。それに口が開いてしまえば、お口の中はどんどん乾燥し、むし歯のリスクも高まります。
さらに、気道も狭くなり睡眠障害を引き起こす原因にもなります。就寝時、お口の中のpHは低くなる(酸性に傾くためむし歯のリスクが高くなる)ことが分かっています。

その為、眠っている時、口呼吸は鼻呼吸よりもpHが低くなり、より酸性に傾くことでむし歯のリスクが高くなります。

よく食べて、よくしゃべってお口を一日中使って、夜はポカンと開けて寝る、これではお口が休まる時がありません。お鼻はネイザルサイクルといって左右交代で働いています。
お口にも休憩時間が必要なのです。口呼吸は全身にも影響を及ぼす原因にもなるので、ご自身はどうなのか少し興味を持ってみるのも良いかと思います。

気になる点などありましたら、気軽にスタッフにお伝え下さい。
-- 歯のクリーニング(PMTC)について --
PMTCとは、歯科医師や衛生士といった専門家が(Professional)、専用の器械を使用して(Mechanical)歯を(Tooth)磨く(Cleaning)ことをいいます。 歯や歯肉を傷つけない専用の器械を使って、歯磨きだけでは落としきれない汚れや歯垢を除去し、歯の表面をツルツルに磨くことで歯垢がつきにくくなり、むし歯や歯周病の予防になるというメリットがあります。


PMTCの効果
  • 歯質の強化

    口腔内の細菌を殺菌し、ペーストに配合されているフッ素が歯の再石灰化を促進し、歯質を強化します。
  • むし歯予防

    クリーニングにより、むし歯の原因となる歯垢や歯石、バイオフィルムを除去し、歯の表面を磨くことでプラークがつきにくくなり、フッ素が浸透しやすくなりむし歯予防に繋がります。
  • 歯周病、歯肉炎の改善と予防

    歯の表面だけでなく、歯肉縁下数ミリ付近まで歯垢を除去することで、歯肉の症状も改善されます。 定期的なPMTCを繰り返すことで歯肉が引き締まり、歯周病や歯肉炎の予防に繋がります。
  • 審美性の向上

    コーヒーや紅茶、赤ワイン、タバコなどによる着色汚れを取り除く事で、歯本来の自然な白さを取り戻すことができます。



個人差もありますが、2.3ヶ月に一度の定期的なPMTCを受けて、お口の健康を保っていきましょう。
-- アルツハイマー病と歯周病菌 --
アルツハイマー病は認知症の原因としてもっとも多い疾患で、80歳以上では、20%以上がアルツハイマー型認知症と言われています。
アルツハイマー病の原因は未だに明らかになっていませんが、近年、歯周病とアルツハイマー病の発症率との関連を示す研究が多く報告されています。

歯周病菌であるプロフィロモナスジンジバリスが多くのアルツハイマー病患者の死後の脳サンプルから検出され、また、この細菌の強力な毒性物質であるジンジパインと呼ばれるたんぱく質分解酵素が検出されていて、このジンジパインの検出量が多いほど変形したたんぱく質が多くみられたとのことです。

つまり、歯周病菌が出す毒素によって脳のたんぱく質が正常なものではなくなっていてアルツハイマー症を引き起こす原因となっている可能性があるということです。
また、このジンジパインは脳内の炎症を活性化させるともいわれています。

つまり、定期的なお口のケアは、単に歯周病から歯を守るだけでなく体全内の健康を守ることにつながるのです。
-- 子どもの埋伏歯に気付くために --
埋伏歯とは、生えてくる時期を過ぎても生えず、骨の中に埋まってしまっている歯のことを言います。

埋伏歯の原因は、多数の歯にみられる場合、全身的な原因が考えられ、少数の歯にみられる場合は歯の卵の位置異常、歯の根の湾曲、スペース不足など様々な原因が考えられます。

一定の萌出時期が過ぎても萌出がみられない、またレントゲン写真にて歯の卵の位置、方向に異常がある場合は、まずはその原因を探ります。 その歯だけの局所的な原因であれば、早期にその問題を取り除き、自然に萌出するのを待ちます。 もしその場で原因が認められない場合は、経過観察することもあります。
ただ、歯の根の状態によって、自然な萌出が期待できない場合、歯ぐきを切開して、歯の表面を露出させ、良好な位置まで引っ張り出す治療をすることもあります。 当院では、大学病院と連携しているので、専門的は治療を行うことが可能です。

歯の埋伏は保護者の方が気付きにくく、気付いた時には手遅れになっている場合もあります。検診を受けることによって、早期発見・早期治療を行なうことができるので、定期的に検診を受けることをオススメします。
また、「歯が生えてこない」「おかしい」など、異常や不審な点があれば、お気軽にスタッフにお伝え下さい。

-- 口臭について --
今日は、口臭についてお話します。
口臭は、誰にでもあるものです。緊張している時、寝起きの時などは唾液の分泌が少なくなってしまい、口臭がしやすくなります。
しかしそれが強く現れたり、独特の臭いを放つことで、周囲の人の鼻に届いたり、不快に感じられたりといったことが起こります。
強く臭ったり、独特の臭いを発したりする原因には、以下のようなものがあります。
  • お口の中の原因

    虫歯や歯周病の場合は、独特な嫌な臭いがします。
    また、歯垢が多く付着していると、口臭の原因になります。その他、入れ歯のお手入れ不足、不適合な金属の詰め物・被せ物なども原因となります。
  • 身体の病気が原因

    鼻や喉の病気、呼吸器系の疾患、消化器系の疾患によって生じる独特の臭いがあります。
    その場合は、専門機関への受診をご提案します。
  • 舌苔

    舌の表面が白くなっていることはありませんか?
    それは舌に付着した舌苔と呼ばれる汚れです。
    舌苔とは舌の表面に付着する黄白色の堆積物を言います。
    舌を磨くことは口腔内を清潔にする以外に、口臭予防にもなるので、ぜひ舌も磨きましょう。


口臭は、歯科医院での治療・予防やご自宅でのセルフケアよって軽減することができます。
口臭対策は虫歯や歯周病などの口腔トラブルの予防にも繋がりますので、口臭が気になる方や、自分に口臭がないか気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
-- 3~6歳の子供と保護者への虫歯予防のポイント --
今月は3歳から6歳くらいの子供さんの虫歯予防についていくつかご紹介したいと思います。
  • お腹が空いたとすぐに言うのでおやつをあげてしまう。

    コロナ禍で家にいる時間が長くなり大変な状況が続いています。
    おやつから気を紛らわすよう本を読んだり、少し散歩をするなど提案してみましょう。
    こうすると、家でのダラダラ食べを防いで食事も十分食べるようになるかもしれません。
  • 夕飯後、歯磨きせず寝てしまうことが続く。

    翌朝、早起きできたら仕上げ磨きをする時間を取ってみましょう。
    親子ともにクタクタな寝る前でなく、夕飯後すぐに歯磨きする、などスムーズに仕上げが出来るタイミングをみつけてみましょう。
  • 小学校になったから自分で歯磨きをさせて任せている。

    こどもの自立を考えてすばらしい対応ですが、任せっぱなしは禁物です。6歳臼歯が生えてきたり永久歯への生え変わりなどもあるので本人磨きのあとは必ず仕上げ磨きをしてサポートしてあげてください。


よくあるパターン3点を取り上げてみました。参考になりそうな点があればぜひ、おうちで試してみてくだいね。
-- 歯磨きは何歳から始めるの? --
歯ブラシに慣れ、習慣づけをするためにも低年齢からの歯磨きの取り組みが第一歩となります。歯磨き開始の目安としては、歯が生え始めたら開始しましょう。

ただし、低年齢のひとりでの歯磨きは危ないので、かならず保護者の観察下で行いましょう。3歳前後になると物事を理解し始めるので、歯磨きの大切さを理解させ、習慣づけをするにはよい時期となります。

その一方で、この時期の手指の運動発達ではまだ十分に歯ブラシを使いこなせないので、歯ブラシをグーで握る「パームグリップ」で磨きましょう。
実際に鉛筆を持って書くようになる就学時年齢以降になったら、鉛筆を持つように握る「ペングリップ」で磨くと、歯ブラシを上手に扱えるようになります。


しかし、この段階では歯磨きのスキルは十分とはいえないため、保護者が仕上げみがきをすることが必要です。

仕上げ磨きは10歳前後まで行うのがよいとされています。この時期は歯の生え変わりもあり、歯ブラシが当てにくい場所もでてくるので、仕上げ磨をすることでむし歯や歯肉炎などを予防することもできます。


歯磨きの時間はコミュニケーションをとるのにも有効な時間になるので、楽しく歯磨きができると良いですね。分からないことがありましたらお気軽にお尋ね下さい。
-- 歯ブラシにプラスして補助的清掃用具を使いましょう --
むし歯や歯周病を予防するには、細菌の塊である歯垢(プラーク)を毎日のセルフケアでしっかり取り除くことが重要です。
歯ブラシだけでのケアだと歯垢の除去率は約60%と言われています。そこで活躍するのが、歯ブラシ以外のお口を掃除する道具である補助的清掃用具です。
今回はアイテム別にその大切さについてお話します。





歯間ブラシ
歯と歯の隙間が広い部分や、ブリッジ(つながったかぶせ物)をしている部分の清掃に使う小さいブラシです。
さまざまなサイズがあるので、ご自身の歯の隙間の大きさにあった歯間ブラシのサイズの選択が必要です。





デンタルフロス(糸ようじ)
糸状で歯と歯の隙間が狭い場所に使います。糸巻きタイプとホルダータイプのものがあります。
初心者には柄が付いたホルダータイプのものがおすすめです。
子どもから大人まで使えるので、お子さまの仕上げみがきの際にもぜひ使ってみて下さい。





タフトブラシ
歯ブラシよりも小さく毛先が鉛筆のようになったブラシです。奥歯や親知らずの届きにくい部分、歯並びが悪く歯が重なっている部分などに適したブラシです。






このように補助的清掃用具を毎日のケアに取り入れることで、歯垢の除去率は80~90%に上がると言われています。歯ブラシと組み合わせて効率よくケアを行いましょう。
しかしサイズや使用方法を間違えてしまうと歯や歯茎を傷つけたりしてしまうこともありますので、分からないことがありましたらお気軽にお尋ね下さい。


-- 日本人と砂糖について --
これまで砂糖消費量とむし歯の発生率には正の相関が認められたので、砂糖はむし歯の元凶と考えられて砂糖摂取を制限することが予防の常識とされていました。
しかし、日本人の砂糖摂取量はフィンランド、ドイツ、スウェーデン、オーストラリアと比較して一番少ないにもかかわらず最もむし歯が多い結果となりました。

では、何が原因なのかといいますと、日本人のフッ素の使用頻度が少ないことが挙げられています。また、甘いものやおやつをだらだら食べるのも原因のひとつとされています。
砂糖の消費量が少なくても、むし歯になる原因はこんなところにあるのです。

むし歯のリスクや食生活など気になる方は、お気軽にお声がけください。




-- 加齢とともに、むし歯のリスクは変化する --
加齢によってさまざまな心身の変化が起こる高齢者には、若年者とは異なるむし歯のリスクがあります。年齢層における特有のリスクを知り、改善することでむし歯の予防をしましょう。

まず、若年者のむし歯のリスクについてです。お口の中に生えてきたばかりの永久歯はとても弱く、幼若永久歯と呼ばれます。幼若永久歯の表層にあるエナメル質は、ミネラルの含有量が少ない状態で生えますが、唾液に含まれるミネラルと一緒になって、歯の質が強化されます。
また、生えている途中の歯は隣の歯よりも高さが低いので、歯ブラシが当たりにくく、清掃不良となります。そのため、若年者のむし歯予防には早い段階でフッ素を取り入れることが効果的です。

一方、高齢者などでは、加齢とともに、認知能力、運動能力、体力が低下し、お口の衛生状態が悪化します。
また、唾液の分泌量も減少します。さらに、お薬の副作用で唾液が少なくなり、お口も乾燥します。これらのことが原因で唾液の作用が低下し、むし歯のリスクを高めるような変化が生じます。そのため、ご自身のお口の変化の原因を知り、その変化への対処法などを把握することでお口の健康を保つことができます。

副作用で唾液の分泌障害を起こす薬
  • 睡眠導入剤
  • 抗うつ剤などの抗精神薬
  • 降圧剤
  • 抗アレルギー剤など

年齢とともにお口の変化がでてきますが、原因や対処法を知ることで、むし歯や歯周病の予防ができます。
また、マスク生活でお口が乾燥するなど、新しい問題もでてきました。どのような環境になっても問題に対する対処法があるので、定期健診を受けてお口の健康を保ちましょう。



-- フッ化物入りの歯磨き粉にむし歯の予防効果はあるの? --
手や顔を石鹸で洗ったら、よくすすぎながら洗うのは当たり前。それならば、歯磨き粉だって一緒で、よくうがいをして歯磨き粉をお口の中に残さないのが当たり前だと思っていませんか?

しかし、今はその考え方に少しずつ変化が出てきています。歯磨き粉に含まれたフッ化物の効果を、最大限に発揮させるために有効な手段は、すすぎを行わないこと。

つまり、歯磨きの後は口の中の泡を吐き出すだけで、水ではすすがないということです。この方法はスウェーデンで推奨されている内容ですが、日本でもその方法が良いとされています。
すすがないと少し気持ちが悪いという方は、少量の水で1回だけすすぐと良いでしょう。

また、歯磨きをするよりもフッ化物を応用する方が、むし歯の予防効果が高いという研究結果もあります。
毎日の歯磨きだけでは、お口の中の健康が守れないこともあるので、フッ化物入りの歯磨き粉を積極的に使っていきましょう。

小さいお子さんもフッ化物入りの歯磨き粉を使うことはできますが、年齢によって使用できるフッ素濃度が決まっているので、確認してから使用することをオススメします。


しまだ歯科では、定期検診の際に小さいお子さんはフッ化物の塗布、成人の方はフッ化物入りのクリーニング材を使用してむし歯の予防をしています。
2,3ヶ月に1度の定期検診でお口の健康を守りましょう!
お家でのケアや、お口の中の変化についてなど気になる方はお気軽にお声がけください。


-- 子どもがなりやすい「地図状舌」 --
みなさんは、お子さんの舌に模様ができているのを見たことがありますか?

地図状舌は、舌の表面に「白いふちの赤いまだら模様」があらわれる病気のことで、医学的には「良性移動性炎」と呼ばれています。 移動性という言葉どおり、まだら模様は、さまざまな大きさと形で、舌全体に広がりを見せます。 その模様が、まるで地図のように見えることから「地図状舌」という名前がつけられています。

地図状舌の模様は、大きくなったり、小さくなったり、位置が変わったりなど、日ごとに変化するのが特徴です。 健康な人の舌の表面は、4種類ある「舌乳頭」というものに被われています。 舌乳頭は、ざらざらした小さな突起で、下をザラザラにすることで、舌の感覚を鋭くし、また、食べ物を摂りやすくする作用もあります。

地図状舌は、舌乳頭が部分的に消えて、突起のない舌の上にへこみが発症した状態のことです。 へこみは拡大して、隣同士が合わさったり、また部分的に回復したりを繰り返すことで、まだら模様がまるで移動して見えます。



幼児の「約15%」がかかる病気

およそ1歳から6歳までの子どもの「約15%」に見られる症状です。 大人では、100人に1人か2人程度の割合で発症し、そのほとんどが若い女性といわれています。 ほとんどの子には、不快感や痛みはあるものの、痛みなどのつらい症状はなく、自覚症状はまずありません。

異常のはじまりは、舌の表面に「白い斑点」があらわれることから起こります。 やがて、その斑点がはがれると、続いて「赤いまだら模様」に変化します。 まだら模様が発生することで、会話や食事に大きな影響が及ぶことはありません。

ただし、なかには時々、舌の表面に

①熱さを感じる
②ヒリヒリする

といった症状があらわれることがあります。 特に、辛い食べ物、酸味のある柑橘類、熱い飲み物や食べ物、塩分の多い食べ物、その他刺激の強いものは、摂取するとしみることがあるため、控えたほうが良いです。




風邪のときには気をつけて!

地図状舌が発症する原因については、今のところ詳しいメカニズムは明らかになっていません。
病理学的な見方では、微生物による影響と考えられています。

さらには

1 ストレスや睡眠不足からくる自律神経の乱れ
2 疲労や風邪などによる免疫機能低下
3ビタミンB6やB2の不足
4ミネラルの不足
5金属アレルギー

などが、主な原因として挙げられています。



ほとんどは、数日で自然に治る

ほとんどは、数日から数週間での「自然治癒」が期待できます。 風邪などをひいていて、抵抗力が弱くなっているときは、さらに日数を要することもあるが、自然に治るケースがほとんどです。 体調を万全にすることが望まれるため、しっかり休養をとること。 早寝早起きなどの規則正しい生活を送ること。 栄養を考えた食生活を改善することなどに気を付けましょう。


-- お子さんのお口の発達について --
このようなことで困った経験ありますか?


口の中にためこみ、飲みこまない

かじりとりで適切な「一口量」を
手づかみで食べることができるようになると、「食べやすいように」と“一口サイズ”のおむすびを用意する保護者の方がとても多いようです。
ただし、この“一口サイズ”は大人が考えた大きさです。
もしそれが口より小さい、口と同じサイズだった場合、子どもは詰め込んでしまいます。その結果、多くの乳幼児が口の中に溜め込みすぎて、えずいてしまうのです。


この場合は、保護者にコンビニおにぎりと同じくらいのおむすびを用意してもらいます。
まず保護者が食べるところを子どもに見せてみましょう。そして、子どもにかじらせます。この時子どもがかじった量、これがまぎれもなくその子の“一口サイズ”なのです。
一口量は親が決めるのではなく子どもが自ら決めるのです。



コップ飲みの練習はいつからすればいいの?

上の前歯2本が生えてきたら、コップ飲みの練習をしていきましょう
お口の機能の発育に関しては、ストロー飲みは必要ありません。
しかし、さまざまな理由で、ストローで飲み物を与えることが多くあります。
舌まで届くストローで飲むことで、舌を前に出して飲む乳児嚥下(乳児特有の飲み込み方)が持続され、成人の正しい飲み込みの機能を学習する機会を奪ってしまいます。

保育環境などの事情からストロー飲みの必要性がある際には、上の前歯2本が萌出したら、家庭では少しずつコップ飲みの練習を始めるとよいでしょう!



-- 「ドライマウス」とは? --
ドライマウスとは口の中が乾き、唾液の分泌が少なくなった状態の事を言い、「口腔乾燥症」とも言います。

唾液はお口の中のバランスを保ったり、虫歯を予防したり、きれいにしてくれる作用があります。唾液が少ないと虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

ドライマウスの原因には、水分補給が足りないこと以外にも様々な原因があります。






【予防方法】
良く噛んで食べる事が大切です。そうすることでお口の中が刺激され、唾液の分泌が良くなります。
また、普段から鼻で呼吸するように意識することも予防に繋がります。
多くの場合、睡眠中は口で呼吸しているものです。
頻繁にドライマウスになるようでしたら寝る時にマスクを着用するのも一つの方法です。
その他にも、飲酒を控える、ストレスを溜めない生活をする、禁煙するなどすぐに始められることもあります。

唾液腺マッサージも効果があります。
最近、お口の中の乾きが気になる方や、お心当たりのある方は当院にお気軽にご相談ください。
-- 部分入れ歯と総入れ歯について --
【入れ歯の種類は?】
入れ歯の種類は大きく分けて、部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。

①部分入れ歯は、歯が残っている場合に作ります。
部分入れ歯は、残っている歯にクラスプというバネをかけて安定させます。
その方のお口の状態に合わせて設計を変えるので、大きさや形は様々なものがあります。

②総入れ歯は、無歯顎(全く歯がない)の場合に作ります。
歯が残っていないので、お口の中の粘膜面に吸着させ、安定させます。
安定させる歯がないため、部分入れ歯と比べると安定がなくなります。



【なぜ入れ歯の調整が必要なの?】
部分入れ歯は、毎日取り外しを行うので、クラスプ(バネ)がわずかに緩んできます。 そうなると、入れ歯が安定しない、外れやすい、お口の中に傷ができるなど不具合が出てきます。
総入れ歯は、お口の中にぴったり合うように作るので、歯茎がやせてくると、入れ歯とのすき間ができてしまい、安定しづらくなります。
また、長年入れ歯を使用すると、入れ歯の噛み合わせる部分(人工歯)がすり減ってくることで、噛み合わせが変わってきます。 そうなると、よく噛める部分とよく噛めない部分が出てきて、噛める部分の粘膜面の負担が大きくなるので、その部分に傷ができてしまいます。
入れ歯を使用していて、いつもより噛みづらくなった、何か違和感がある、など感じれば歯科医院で診てもらいましょう。



-- 歯の先天性欠如とは --
歯の先天性欠如とは、本来あるべき永久歯が生まれつき(先天性)無い(欠如)ことをいいます。
乳歯の下には、永久歯になるための歯の卵が作られますが、何らかの理由でその卵が出来ない場合は永久歯が生えず、先天性欠如となります。

【先天性欠如の原因とは】
先天性欠如の原因は明確になっていませんが、遺伝や妊娠中の栄養欠如、全身疾患、薬物の副作用などの原因が考えられています。
しかし、その因果関係についてははっきりわかっていません。

【先天性欠如が多くみられる場所】
日本小児歯科学会の調査によると、上の歯(約.4.37%)より下の歯(約7.58%)の方が発生頻度は高く、場所としては左右共に第二小臼歯(前から5番目の歯)と側切歯(前から2番目の歯)に多いというデータがあります。

皆さんは、自分の歯の本数が何本か気にすることはありますか?
ほとんどの人は永久歯が28本(親しらずを除く)、乳歯は20本あります。
しかし、近年先天性欠如の方が増えています。 日本小児歯科学会が、全国の7歳以上の子ども約1万5000人を調べた結果、10人に1人の割合で、永久歯が生えない子どもがいるというデータがでました。
いつまでも乳歯が生え変わらなかったら要注意です。
お口の中を見ても、歯の本数が少ないか判断するのは難しいため、定期的に歯医者で確認してもらうことが必要です。
当院ではお子さんのレントゲン撮影を行った時に永久歯の本数もチェックしています。何か分からない事があればお気軽にご相談して下さいね!



-- 口内炎について --
今回のテーマは「口内炎」についてです。
口内炎は誰にでもできるものですが、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。  

口内炎:頬の粘膜、歯ぐきなどの口の中や、その周辺の粘膜に起こる炎症の総称

【原因】
●疲労や免疫力の低下が原因の「アフタ性口内炎
一般的にもっとも多くみられるのが「アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)」です。
原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや疲れによる、睡眠不足、免疫力の低下、栄養不足(ビタミンB2が欠乏)などが考えられています。

●ウイルスや細菌の増殖が原因の「ウイルス性口内炎
ウイルスが原因で起こる口内炎もあります。
単純ヘルペスウイルスの感染が原因で起こるヘルペス性口内炎(口唇へルペス)。カビ(真菌)の一種であるカンジダ菌の増殖が原因で起こる「カンジダ性口内炎」などがあります。 これらも免疫力の低下が関係しています。

【予防】
口内炎は一度できてしまうと、食べ物がしみて楽しく食事ができず、つらいものです。
楽しい食事ができるように、事前の予防対策をしていきましょう。

口内炎の予防対策 バランスのとれた食事・免疫力のアップ・口腔内環境を整える

普段から気を付けていても口内炎ができることもあります。
楽しく食事をするためにも、気になる方はスタッフまでお尋ねください。
-- 子どものお口の健康について --
今回のテーマは「子どものお口の健康」について!!
みなさんが知っていそうで知らない、お口のことについて紹介します。

生まれたての赤ちゃんのお口の中には菌がいないのです。
ところが、ミルクの温度を確かめるためにお母さんが口にした哺乳瓶を赤ちゃんがくわえてしまうと?
お母さんのお口の中にむし歯菌がいれば、赤ちゃんのお口へと感染する危険性があります。
お口に対する意識や関心度が、子どものお口の健康に大きく関係しています。
乳幼児期の生活習慣は、学童、思春期へと継続していくので、大変大切な時期なのです。

おいしく安全に食べる
「おいしい」と感じることは、生きる意欲の源ですよね。
お口は単なる食べ物の入り口ではありません。とても大切なセンサー(感覚器官)になってくれるのです。
私たちが食べ物を入れて飲み込むまでには、食べ物の触感や、味、温度など、五感をフルに回転させて食べ物の性質を感じとっています。
子どもは、いろんな食品を様々な形で食べる味覚体験を通して、おいしく食べる五感を育んでいくのです。
そして、かめばかむほどお口のセンサーがフルに活動して、おいしさが倍増するのです。


子どものお口の健康を守っていくのは、周りの大人たちの重要な役割です。
だからこそ正しい知識で毎日の食生活を充実させ、健康な歯で、おいしくたのしく食事ができるようにしていきましょう!
私たちと一緒に子どものお口の健康を守りましょう!!



-- 知っておきたい、口腔がんについて!! --

日本は“がん大国”なんです!
日本人の死亡原因第1位に「がん」があげられる。日本人の2人に1人はがんを患い、3人に1人はがんで死亡すると言われています。
このような背景もあり、がんの早期発見、早期治療に関しては急速に研究が進められ、日本の医療レベルは世界最先端と言っても過言ではありません。しかし、口腔がんについては、日本は必ずしも先進国とは言えないのが現状です。


口腔がんって何?
口腔がんには、舌がん、口腔底がん、歯肉がん、頬粘膜がん、口蓋がん、口唇がん等があり、そのほとんどが口の中の粘膜に生じます。日本における口腔がんの多くは舌がんで、次に、口腔底がん等の順で多くみられます。
口腔がんは、早期発見されれば、治療もしやすく、その後の障害も少なくすみ、生存率も高くなる病気です。



口腔がんの発症原因はたばこ、だけではない!
がんが発症する原因としてたばこのイメージは強いですが、外的要因として、発がん物質(たばこなど)以外にも、放射線、紫外線、ウイルス、慢性刺激が挙げられます。





歯科医院でもがんの発症を予防できる!
外的要因として挙げられる慢性刺激は歯科医院で発見し、取り除くこともできます。個人では判断しにくいため、歯科医院で定期的な検診を受けることが、がんの予防にもつながります。がんの疑いがある場合は、専門の医療機関に紹介することもでき、早期発見、早期治療が可能になります。
そのため、お口の中で気になることがなくても定期的に歯科医院の受診をすることが体の健康を守ることにもつながるのです。
-- 歯ブラシについて --

みなさんの毛先は大丈夫ですか?

今使っている歯ブラシをどれくらいの期間使用していますか?
歯ブラシの毛先は使えば使うほど広がってしまいますが、毛先の広がった状態で使っていると歯垢を十分に落とせなかったり、歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。


実際に新しい歯ブラシと毛先の開いた歯ブラシの除去率を比べてみると・・・
新しい歯ブラシを100%とすると、毛先の開いた歯ブラシは62%まで減少してしまうのです。

また、歯ブラシは毎日使うものなので、目に見えない汚れや雑菌がたくさん歯ブラシに付着しています。長期間使っていると、とても不潔な状態になるのです。

歯ブラシの交換時期としては、1ヶ月に1度が良い期間です。また1ヶ月もたたないうちに毛先が開いてしまうようなら、ブラッシング時の力の入れすぎです。程よい優しい力で細かく丁寧に磨けば汚れはしっかり落とせます。力の入れすぎは歯ぐきを傷つける原因になるので、注意しましょう。

そして、歯ブラシの保存方法は「よく洗って乾かす」です。
中には専用ケースに入れている方もいますが、これは細菌の繁殖の温床となってしまいます。

みなさんの歯ブラシは今、どんな状態ですか?

当院では、「歯ブラシ指導」と一緒に、
「歯ブラシ選びのアドバイス」もさせていただいてます。




-- 虫歯にならないために --
歯科衛生士 谷口幸穂

むし歯になる原因は?

「歯の質」「細菌」「食べ物」「時間」の、4つの要素が重なり合ってむし歯の原因になります。
むし歯の4要素が重なり合う面積をできるだけ少なくすることでむし歯のリスクは下げられます。









飲食によるプラークpHの変化
飲食前のプラークは中性(pH約7)の状態です。プラークがある場合に飲食を開始するとプラーク中のpHは急激に下がり、歯が溶けてしまう危険ゾーンである5.5いかになります。お口の中がむし歯ゾーンから健康ゾーンになるには、いつもお口に食べ物が入っているのではなく、食事と食事の間にお口の中を休ませる必要があります。


プラークを取り除き、規則正しい食生活を心がけることが大切です。
-- フッ素のすすめ --
歯科衛生士 松井

みなさん、効果的なむし歯予防法ご存知ですか???
むし歯予防として歯質を強くするのに最も有効なのはフッ素を使うことです。

フッ素のはたらき 1、歯を強くする 2、再石灰化を促進する 3、むし歯菌を抑制するフッ素、フッ素とよく聞くけれどいったいどうゆうものなの?
小さいうちから子どもの口の中に入れて大丈夫なの??

気になる方もいらっしゃるかと思います・・・しかし、安心してください。
そもそもフッ素とは自然界に普通に存在する元素で普段から摂取しているんです!!

なので、正しく使えば安全です♪


そして、フッ素は1回だけより継続して使う方が 効果上がります。

家庭では低濃度のフッ素が入ったハミガキ剤やジェル、うがい薬を毎日使って、歯科医院では高濃度のフッ素を歯に塗るのが理想です。


-- 当医院で扱っている家庭用のフッ素入りハミガキ剤 --
濃度は500ppm~900ppm
もちろん市販品にもフッ素は入っています。
☆成分欄にはフッ化ナトリウムと書いてあります☆

↓↓そして定期検診の度に医院で塗るのはこちら↓↓ 濃度は9000ppm です。
ぶどう味でおいしいですよ♪塗った後は30分間、うがいや飲食を避けて下さいね。3ヶ月おきに年4回塗っていきましょう。
フッ素はお子さんだけでなく大人の方、特にご年配の方の根っこのむし歯(根面う蝕)の予防にも有効です!!
-- 親知らずについて --
歯科衛生士 谷口

親知らずは第三大臼歯や智歯ともいわれ、前歯の中心から数えて8番目の奥歯のことをいいます。

思春期の後半から20歳以降、永久歯の中で一番最後にはえてくるため、親知らずが生えるためのスペースが残されていないことが多く、骨の中に埋まったまま出てこなかったり、斜めになってはえてきたり、正常にはえてくることが少ない歯です。

親知らずの生え方によっては、歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりやすくなり虫歯や歯周病のリスクになったり、隣接した歯を押して歯並びを悪くするなどの悪影響をもたらす場合があります。



-- 親知らずによるトラブル --


(1)親知らずが生えている奥まで歯ブラシが届きにくい。親知らずと隣の歯の間のブラッシングがしにくい。 そのため歯周病や虫歯のリスクが上がる。





(2)歯肉の下に埋まっている親知らずが隣の歯(第二大臼歯)を強く押して、歯並びや噛み合わせが悪くなる。





(3)親知らずの周囲が痛む〈智歯周囲炎〉
汚れが溜まりやすい親知らずの周囲に細菌感染が起こって、歯ぐきや頬が腫れたり、ズキズキと痛む炎症を智歯周囲炎といいます。
悪化すると炎症が顎の骨や周囲の組織まで広がり、口を開けるのが難しいほどの強い痛みと腫れ、発熱などの全身的な症状を伴う場合もあるので、早期の治療が大切です。




-- 親知らずは抜いたほうが良い? --

全ての親知らずが、悪い影響を与えるわけではありません。

上下の親知らずがしっかりと噛み合い、歯磨きがきちんとできる場合や、完全に顎(骨)の中に埋まり、痛みなどの症状が無い場合は抜く必要はありません。

斜めに生えて歯並びや噛み合わせを悪くしている親知らずや、生えかけで歯の半分が歯ぐきに埋まっている親知らずは、汚れがたまりやすく、歯ぐきが腫れたり虫歯になりやすいので、抜いた方が良い場合があります。
-- キシリトール --
歯科衛生士 福田

CMなどでよく耳にするキシリトール(xylitol)。
特にガムや歯磨き粉に入れられ、虫歯予防作用をうたった製品が目につきます。キシリトールは野菜や果物に含まれており、特にイチゴやほうれん草などに多く含まれています。



最も関心がもたれるのは、虫歯を予防する効果があるといわれている点でしょう。
フィンランドの研究者によると、11~12歳の子どもに毎日10グラム程度のキシリトールをガム5粒に分けて摂取すると、摂取しなかった子どもに比べて虫歯菌の密度が、1年後に半分、2年後に三分の一以下になったことが報告されています。

しかし、キシリトールだけでは効果がなく、歯磨きをきっちりおこない、フッ素による歯の強化などとともに利用することにより、はじめて効果が発揮されてることも報告されています。具体的には、毎日欠かさず、毎食後に歯を磨いた後と寝る前に、他の糖類を含んでいないキシリトール入りのガムをゆっくり噛むことを続けなければなりません。

歯を守る三大習慣 キシリトール+歯磨き+フッ素

また、虫歯菌は2~3歳くらいまでに主に両親から子どもに感染し、感染しなかった子どもは虫歯になりにくいことから、子どもが生まれる前に両親が虫歯菌の密度を下げておくことが子どもの歯の健康に役立つという説もあります。
キシリトールを一度に10グラム程度以上摂取すると、下痢を引き起こすことがわかっていますが、普通に摂取している範囲では安全性について特に問題はありません。
-- 子どものお口の健康 --
歯科衛生士 金尾
今回のテーマは「子どものお口の健康」について!!
みなさんが知っていそうで知らない、お口のことについて紹介します。

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態です。
ところが、ミルクの温度を確かめようとお母さんが口にした哺乳瓶を赤ちゃんがくわえたら?お母さんのお口の中のむし歯菌があったら・・・
赤ちゃんのお口へと感染する危険性があります。
お母さんの菌やお口に対する意識や関心度が、子どもの健康に大きく関係しています。
乳幼児期の生活習慣は、学童、思春期へと継続していきますので、大変重要な時期なのです。

おいしく安全に食べる
おいしい」と感じることは、生きる意欲の源です。
口は単なる食べ物の入り口ではなく、とても大切なセンサー(感覚器官)です。私たちが食べ物を入れて飲み込むまでには、五感をフルに回転させて食べ物の性質を感じとっています。

子どもは、いろいろな食品をさまざまな形で食べる味覚体験をとおして、おいしく食べる五感を育んでいきます。
そして、かめばかむほどお口の味覚センサーがフルに活動して、おいしさが倍増するのです。
子どものお口の健康を守るのは周りの大人の重要な役割です。
だからこそ正しい知識で毎日の食生活を充実したものにし、健康な歯で、おいしくたのしく食事ができるようにしていきましょう。

私たちと一緒に子どものお口の健康を守りましょう!!
医療法人 賢山会 しまだ歯科クリニック
SHIMADA DENTAL CLINIC
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